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代表 園原久仁彦のコラム 2017年9月

待ちに待った収穫の時、東京以北は長雨、日照不足と難しい秋になりそうであるが…
西日本は、好天に恵まれている。しかし今年は豪雨など、気象は極端に走ることが多い年である。
私が高山村に来て14年。現在、高山村千石里山では、全体で約24町歩(24ha)ある田んぼのおよそ半分が農薬不使用の田んぼになってきている。そこにヘイケホタルが全面に現れ、淡い光を田んぼの水に落としてそれはとても美しい!3年後には凄いことになると、予測できる見事さである。“田んぼが小宇宙”の通りになっていると実感。メダカも田んぼ全体に泳ぎまわって楽しそうだ。
先日、ゲンゴロウの研究者が来て、探していたゲンゴロウが理事の松田かよさんの市民田んぼに居ると大変喜んでいた。その市民田んぼには3年前からゲンゴロウが出ていた。帰宅後、ゲンゴロウの赤ちゃんが生まれたと大変喜んで、報告してくれた。
前回もお伝えしたが、東京農業大学教授 小泉武夫著「発酵は錬金術である」(新潮選書)P74の記述 「甘酒には全てのビタミン、全てのアミノ酸が生産され甘酒に入っていたのである」。の通り、甘酒は点滴と言われ、凄い飲み物になっている。
8月30日に青森県から障害者の仕事支援も行っている社会福祉活動法人幹部4名の方が、岩澤農法の田んぼ見学と農法を学びにこられた。所得の増収をはかりたいとの思いがあり、高付加価値イネつくりに着目して見学に来たのだ。この方々にも甘酒を飲んでもらい、作り方を伝えてお味噌、お酒等6次化と経営している施設の給食や飲み物に提供し、加工、販売も手がけたら凄い商品群になることを説得した。
今、私の頭は甘酒の商品化でいっぱいである。誰にでも食べられ、飲める物になりうる。主食のお米と具沢山のお味噌汁…麹と大豆でお味噌になり、寒こうじ、などなど麹は魅力だらけである。また、麹を使ってプディング、ケーキ、スープなども作れ、麹の幅広い重要な商品群となりえるのだ。
この発酵の本のP17にカボチャの甘酒の話が載っている。カボチャに麹を加えると甘酒になり、黄色い砂糖になる…じっくり読むと示唆に富んだ加工、販売に生かせる本である。この本はぜひ手に入れて読んでもらいたい!!
岩澤先生は、「僕は成田高校の図書館の本を学生の時、全部読んだよ」と、自宅で開催した“岩澤教室”での楽しいある日そうおっしゃったので、「えっ!全部ですか」と問い直したら、「全部だ、俺のあだ名は、エンサイクロペディアと言われていた」…と。凄い!!でも肯ける先生でした。本は著者の人生をかけた大事なこと、面白い事、研究などを書いた物で、その本を2,000円何がしで手に入れられる。
今読んでいる本で、ニック・レーン著「生命、エネルキー、進化」(みすず書房)がとても面白い。ルビに、ビル・ゲイツがこの本にはぶっ飛んだ…とある通り驚きの凄い本だ。本当に面白い。おすすめだ!
エコノミスト誌…生命史に関する近年刊行された本の中でも最も深く、驚くべき示唆に富む本の一つ。
40億年にたった一度の原核生物同士の「ただ一度の内部共生によって一変した」 その内部共生は真核生物を生み出した、ただ一度の出来事でした。宿主細胞と内部共生体のミトコンドリアと葉緑体。ミトコンドリアはすべての生き物に存在する。葉緑体は植物に内部共生し、酸素をだしてくれている。
田んぼの水藻達は植物プランクトンだ。我々生きものたちが今いる不思議。多様性が最も重要なことの一つで、絶滅を止めているとも書かれている。我々の田んぼの多様性にも通じている。

未知の世界を知ることは、わくわくの面白いことだ!!!ぜひ秋の夜長に…

何時もどうしたらいいか、出来るか、実現するかを考えて、前進しているが、限られた大事な人生。
夢を描き、邁進して、実現させていきたい。機は熟しているのである。     停滞するな!!だ
 
収穫の時期、登熟をしっかり見きわめ、事故のない秋にしてもらいたい。感謝の秋である。